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「放射性物質と風の谷のナウシカ」
 
平成23年7月1日作成
  何故キノコがこれほど高濃度の放射能を吸収する理由について
想像を巡らせてみました。

キノコは、糸状菌類に分類され食物連鎖の中では
fig.1のように分解者に位置します。
つまり、菌類は消費者、生産者を分解し
有機物を無機物への役割を担っています。

さらに、菌類のもう一つの仕事は「土の浄化」
と言う捉え方も出来なくはないでしょう。
科学的な考察ではありませんが、
分解が終了している無機物である放射性物質を
その毒性があるが故に子実体(キノコ)の中に
閉じ込めようとしているのかも知れません。

キノコは、出来るはずのない放射能に汚染された土の浄化を行っているのです。

さらに、分解者に最も近い位置にある
第一次消費者のダンゴムシと言う虫をご存じでしょうか。

石の下などで生涯を過ごし、
刺激を加えると団子の様にくるっと丸くなるあの虫です。

このダンゴムシは、自然放射線の15倍の照射においては、
放射線源に集まり、自然放射線の30倍の場合には、
放射線源から逃れようとする性質があることの報告※があります。
ダンゴムシもキノコ同様に放射性物質を浄化する仕事を担っているのでしょうか。

ここまで話すと思い出すのが宮崎駿氏監督の「風の谷のナウシカ」があります。
この物語は、菌類が作り出した「腐海の森」と、
その森を守る「王蟲」が核戦争の後の世界において、
汚染された土を浄化するという設定で物語は始まります。

この設定は、現在の菌類であるキノコと
王蟲のモデルと言われるダンゴムシに共通点を見出すことが出来ます。
もしかすると宮崎氏は、それを予言していたのかも知れません。

ナウシカの台詞の
「汚れているのは土なんです!
なぜ、誰が世界をこんな風にしてしまったのでしょう」
が現実のものとなった今、
私たちは、未来へ負の遺産を残さない方法を見出さなければならないのです。
文責 AFTC副代表 半谷 輝己


fig.1 
※ 東邦大学:金尾智子、宮地幸久、山田武、野村功全;
「微量β線源に集まるダンゴムシの行動変化に関する研究」2002年
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